親戚の自殺とぼっちの母と
ぼくの親戚が数年前に自殺した。
それで、元から少なかった母の身内は、ほとんどいなくなってしまった。
母に近い血縁で男で残っているのは、ぼくぐらいなもので。
おまけに母は友達と出かけたりすることもあまりない。
大体お家のソファでテレビを見ながら横になっている。
最近では小説を読む代わりにスマホでゲームするのも覚えたようだ。
ぼくの夢が(というにはあまりにも薄っぺらいものだったかもしれないが)、断たれた時点で、割と死にたかった。
でも、死ねなかった。
だから、3年経った今でも、のうのうと生きている。
その間、大学生として、友達のいる人並みの生活をそれなりに楽しんだ。
それでも、時々死にたくなる。やっぱり社会は嫌いだ。
死にたいけど、ぼくがいなくなったらどうなるかを一応考えると、そうもいかなくなる。
母がどれだけ傷つくか。妹はどんな気分か。友達は。
自分が相手の立場だったらと考えたとき、確実に人生に暗い影を落とすことは目に見えている。
呪いである。
人に呪いをかけてまで死ぬ理由はない。
かといって、まともに前向きに生きる気力もない。
希望は日々失われていく。
不摂生な生活に身を浸しながら、今日もなぜか生きている。生かされている。