浮いている。
夜、家に帰ってきた後。
筋トレとかやってからお風呂に入ろうと思って、
いつもお風呂に入らず歯も磨かない。
それがいつしか習慣化し、最後に寝る前にお風呂に入ることができたのはいつかなんてことは忘れた。
最後に筋トレしたのがそれよりもっと昔だということだけは覚えている。
そんなだから、歯にまずいことをしている。自覚はある。虫歯の感覚にも慣れたし。
ただ、歯医者は予約できていない。木曜が休診日だから、木曜日を避けていたら、それで数週間だ。
まあ、本当は、電話をかけるのが面倒なだけとも言えるのだけれど。
amazonで注文した本ばかりが積まれていく。
コミュニケーションに関する本やエッセイは開けても、投資の本は開かない。
何冊頼んでもそれはあまり変わらない。
バイトをなんとかこなすだけで、キラキラした感情がない。失われた。
数ヶ月前ならできたナンパもする気が起きない。LINEも赤い丸が点滅しない。
就活サイトは開けない。ぼくには何も武器はない。手詰まりだ。
そして、周りの世界から、浮いている。見慣れた部屋の壁は、分厚い透明な膜のよう。
死ぬことは、何年も考えていて、そして死ねないという結論に至っている。自分の中だけでの話し合いはもう済んでいる。
だからこそ、より良い生を生きなきゃと、2000年以上前に生きてたギリシャ人みたいなことを考えて生きてる。
でも、より良い生とかよくわからんし、そんなこと考えてるからこんなんなってるんじゃないのとも思う。
フラフラで、自分がなく、薄っぺらい。
薄っぺらくフラフラなまま、お風呂に入り歯を磨きご飯を食べることにしよう。