未解決の人間

マオ・レゾルビーダにならないように。

わかりあえないことから 平田オリザ

 ももクロが出演する映画として話題になっている「幕が上がる」。

 

あの演劇を扱った映画、の原作本を書いたのは平田オリザという人です。

 

彼は何冊か演劇・コミュニケーションに関する本を出していますが、

 

その最新のものがこの「わかりあえないことから」という本。

 

まだ全部ちゃんと読んでいないのですが、

 

その中に、こういう箇所があります。

 

「本当の自分なんて見つけたら、大変だよ。人間は玉ねぎのようなもので、その人のペルソナ(社会的人格)一つ一つがその人なんだよ。」

 

そんな感じのことを最後に言っています。

 

そして、日本社会でやたら否定されがちな「演じる」ということを肯定して、「演じる」ことを楽しんでほしいというのが彼の意見です。

 

なぜそうなるのかは実際読んでみてほしいのですが、

 

こういう考えに触れると、なんだか救われる気がします。

 

本を読むのは好きだしタメになると聞いていたので、本を読んではいて。でも、いろいろな本を読んでいろいろな考え方を知っていることに何の意味があるのかさっぱりで。

 

もしかしたら、見識が広ければ広いほど、人は人に少し優しくなれるのかもしれません。

 

だとしたらば、ぼくはもう少し読書を好きになれそうです。